時間銀行この本はたまたま古本屋の「詩」のコーナーで見つけたものです。タイトルに惹かれたのはもちろんのこと、なぜか私には他の本とは違ってこの本が美しく光って見えました。

実はこの本に綴られている詩は作者が不明なんです。私はあまり詩を読まないのですがこの本の冒頭にはこう書かれています。

 

“世界中で愛されているのに、誰も作者を知らないそんな不思議な詩があります”

 

今までの私の概念では「詩」や「エッセイ」それこそ作家さんというのは自分の「想い」を世の中の人に知ってもらいたい、広めたい、そんな気持ちから創られているのだと思っていました。

しかし、この本を読んでその概念が変わりました。

今回はこの4つの詩の中でより印象的でそれこそ私がみなさんに知ってもらいたいものをご紹介します。

時間銀行。

“不思議な銀行があります。その銀行は、毎朝あなたの口座に、86400円を振り込んでくれるのです。老若男女、貧富の差を問わず、公平に振り込んでくれます。

ただし、ひとつルールがあります。もし、86400円をその日のうちに使い切らなかった場合、その夜あなたが眠りについた途端、残したお金はすべて消されてしまうのです”

 

こういった冒頭の詩があります。

実はこの86400円というのは「時間」を意味しています。1日24時間を86400秒と数えて表現しているのです。

毎日生きる上でどんなに苦しいことがあっても、楽しいことがあってもこの86400秒という時間は平等に与えられるんですね。

「時間がたつのが早い」もしくは「まだこれしか時間たってないよ」と感じるときありませんか?

私はこの「時間銀行」について自分の過去を振り返りながら考えてみました。

仕事が忙しく会社に泊まることが多かった時期、私は何秒分の仕事をしているんだろう。

休みの日、好きなことに何秒分の時間を費やせているのだろう。と。

それを考える自分が何に対してその時間という「お金」を使っているのか明確化されますよね?

 

そして過去には戻れないとも強く感じました。

過去に喧嘩してしまった親友がいます。彼女とは3年の歳月をかけて仲直りをして今ではさらに親交も深く良き友人として付き合っています。

でも当時は「あのころに戻りたい」「あの喧嘩がなければ」などと思うこともありました。

だって3年の歳月ですよ?喧嘩をしていなかったらもしかしたらその3年で彼女と今よりも多く時間をともにできたかもしれない…。

そう思うこともあります。でも、その3年が私たちには必要だったのかもしれない。

今ではそう思えます。1日平等に頂けることができる「86400円」に私たちは価値を魅だし、「無駄のない1日」を送らなければいけないのだなと改めて感じる詩でした。

 

みなさんもこの詩について考えてみてください。

自分の生活の中心が何にあるのか、きっと「時間銀行」が教えてくれます。

ほかの3つの詩も素敵なものばかりですのでぜひ読んでみてください。

昨日と今日と明日。そして人間はバランスを保つために生きている