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少しほっこりとした幸せになれるような本を今回はご紹介します。

「夫から妻へ、妻から夫へ、60歳のラブレター」という本です。

 

こちらの本は2000年に一般の方から夫から妻にむけて、妻から夫に向けての気持ちを綴ったラブレターを一冊の本にまとめたものです。

実は古本屋で色々なエッセイを探していたのですが純粋にタイトルに惹かれて手に取りました。表紙が素敵でこれは間違いないと思わずジャケット買いしてしまいましたが今は買ってよかったなと思う本です。

その中から私のお気に入りの文章をいくつかご紹介します。

 

「あなたは幸せでしたか?そして幸せですか?」

これは妻から夫に向けたラブレターの一部。このあとの文章にはこう書かれています

 

「1時間もかかる」 『1時間しかかからへん』

「…もっとがんばらないと」 『今のままでいいんや』

「とやかく言われたくない」 『みんな心配しているんやで』

若い時から強がって生きてきた私に安らぎを与えてくれるあなたに感謝します。

やっぱりあなたでよかった。

 

頑張り屋の奥様に対して旦那様は優しくいつも受け止めてくれていたのだと。そう感じました。

“頑張りすぎてしまう”とだれもが心配になりますがその心を開いてあげるのは身近にある存在であり、この場合であると“あなた”にあたる部分です。だからこそ今こうして奥様も心を打ち明けて文章として旦那様に感謝の気持ちを告げることができるんだなぁと思った文章でした。

 

実は私の祖父母もこういった関係性に近いところがあります。

祖母はどちらかというと口うるさく、しかし足が悪いため買い物などは常に祖父が行っていました。

私たち孫が遊びに行っても「また口喧嘩してるよー。」という場面が思い出にあります。

でも、寛容的な祖父は右から左に小言を受け流しながらも祖母の助けをしながら生活をしていました。

 

そんな祖父は脳梗塞で倒れたとき、そして最終的に死に至ったとき、祖母は最期の瞬間まで涙を見せることはありませんでした。ただ、納棺されるその瞬間までは…。

 

「私を一人にしないで…」

とあんなに泣き崩れる祖母を見たのはそれが初めてでした。

 

きっと祖母の強がりは祖父によってバランスを保たれていたんでしょう。

だからこそ、この文章は他人事とは思えなくて紹介したいと思いました。

 

「人並に裕福な生活が出来なくてもあなたは幸せでしたか」

これは旦那様が奥様に向けて書いたラブレター。

実は旦那様はハンディキャップをもっていてそんな彼と結婚することに奥様のご両親は大変反対されたそうです。どんなハンディキャップを持っていたかは記されてはいませんでしたが、でも、奥様は2人の子育てや経済的な面も一生懸命行いました。

じつはこの文章には続きがあります。

 

「僕はあなたと一緒になれて夢を持つことができた。あなたのことを想うだけで身も心も熱くなる、

生きがいの日々が続く、力が湧く、感謝に尽きる」

 

きっと「ハンディキャップ」というものを背負っているのは人生で大変なこともあったと思います。

 

私も障害者指導員の資格を持っていて幾度となくそういった方と触れ合いました。

キャンプに行ったりスポーツ大会のボランティアをしたりしました。

 

キャンプに行った際には小学校中学年の女の子が楽しそうに険しい山道を登ったり、スポーツ大会では障害者の中でも知覚障害や聴覚障害などに分かれての陸上大会だったのですが、

 

1位が取れなくても、いつもよりタイムが悪くても彼らには「やり遂げた達成感」というものをみることができました。

 

きっとたくさんの人に支えられて生きてきたことを私たち健常者よりも理解しているから。2

そしてその人たちは少なくとも「私たちよりは強く生きている。」そう感じた瞬間でした。

 

きっと様々な苦労があった中で素敵な奥様と出会い結婚しより愛を深めたなんてすごくロマンティックなお話ですよね。私はこのラブレターが本当に大好きです!

 

今回はこの文章の2つを紹介しましたが他にも合計156ものラブレターが収録されています。

そしてこれはシリーズ⑦というものですので他にもたくさんのラブレターが集められたものが売っていると思います。

ただ、しばらく前のものなので大きい書店などに行くとあるかもしれません。もしくはインターネットでも購入することも可能かと思います。

 

私はまだまだ「60歳」なんて倍はかかってしまうけれど、彼らのように素敵な人生を歩んでいきたい。どんなに辛くても、苦しくても、悔しくても「一人じゃないんだ」と思えるそんな人と何十年も寄り添いたいと感じました。

ぜひ読んでみてください!